仮想通貨のペッグとは何ですか?
ペッグについて知りたい。
こんなお悩みを解決します!
この記事を読むと仮想通貨の「ペッグ」について理解が深まります!
記事前半では「ペッグ」について、記事後半ではペッグ通貨の注意点を書いているので、参考にしてくださいね!
仮想通貨のペッグとは?
ペッグとは?
ペッグとは、「ペグ」とも呼びます。
テントを張るときにロープを引っかける杭(くい)のことで、ドルと紐づけられていることを意味します!
自国の通貨と、米ドルなど特定の通貨との為替レートを、一定に保つ制度。
ペッグ制は、貿易規模が小さく、輸出競争力のある産業をもたない国等が、多く採用をしている。これらの国は、貿易を円滑に行う等の理由から、自国の通貨を、貿易において結びつきの強い国の通貨と連動させさせている。ペッグ制によって、自国の通貨と特定の通貨との為替レートは一定に保たれるが、その他の通貨との為替レートは変動する。
日本をはじめとする主要国は、ペッグ制ではなく、変動相場制を採用している。
野村證券 ペッグ制より引用
経済力が弱く、自国の通貨に信用がないから、世界中で「ドルといつでも交換できる」とうたうことで、使えるドルと紐づけることによって信用してもらおうというわけですね。
ペッグ通貨はステーブルコインと呼ばれる
ペッグ通貨は法定通貨の現物資産と連動して、価格が一定に保たれるように設計された仮想通貨です。
「ステーブルコイン」ともいいます。
ステーブルコインは、国の信用に基づいて発行される米ドルなどの法定通貨と「1対1」の比率で交換できるように設計されたコインなので、米ドルに対して価値を固定しているといえます。
ペッグ通貨(ステーブルコイン)のメリット・デメリット
ペッグ通貨(ステーブルコイン)のメリット
法定通貨の代わりに取引できる
中国は2021年に仮想通貨の全面規制が発せられました。規制前は中国が仮想通貨大国と呼ばれるほど盛り上がっていました。
規制が入り、現在中国ではビットコインを購入できないのです。
このような状況下でも取引を続けたいと思っている人々は、香港の取引所で人民元をペッグ通貨に変えて長期保持をしながら、仮想通貨の売買を行っているのです。
このように、ペッグ通貨は法定通貨の代わりに変えて取引ができるものなのです。
暴落のリスクが低い
ペッグ通貨は法定通貨の相場とほぼ同じに動きます。
なので、ビットコインが下落していても影響を受けにくいです。
ペッグ通貨が資本の待避所として利用しやすいため、暴落時はリスクが低いです。
海外送金が早い
ペッグ通貨なら法定通貨の送金より早いです。
実際に日本円を海外にお金を送金する場合、時間は1週間程度かかります。
送金に手数料もかかるので、送金金額を間違えると大変です。
ビットコインの仮想通貨は値動きが激しいので、送金してから着金までに価格が変動する事態が起こります。
しかし、ペッグ通貨ならば法定通貨とほぼ同じ価値が担保されています。
なので、着金までの時間で価値が変わることを恐れず、安心して送金できるというところもメリットですね!
ペッグ通貨(ステーブルコイン)のデメリット
カウンターパーティリスクが高い
デリバティブ取引などの金融取引において、取引の相手方(カウンターパーティ)が破綻するなどして、契約が履行されずに損失を被るリスク。
野村證券より引用
ペッグ通貨は相手がいて成り立っているもの。
急な暴落、経営破綻してしまった場合、ペッグ通貨の価値がゼロになりかねないのです。
ビットコインやイーサリアムは管理者がいないので、カウンターパーティリスクは起こりません。
安定していると思いきや、取引相手がいるからこそ、ペッグ通貨にもリスクは付きものなのです。
ペッグ通貨の有名どころ
テザーコイン(USDT)
テザー(USDT)は、Tether Limited社が2015年2月に発行した通貨です。
米ドルと連動した通貨なので、米ドルとほぼ同等の価値で等価交換ができます。
ただし、日本国内で取り扱いをしていない通貨なので海外取引所を口座開設をする必要があります。
テザー(USDT)を購入するためには、国内取引所で仮想通貨を購入して、海外に送金した後にテザー(USDT)に換金する必要です。
テザー(USDT)が取り扱っている海外取引所はBinanceが有名です。
ダイ(DAI)
ダイ(DAI)は、2017年にMakerDAO(分散型自治組織)上で開発・発行された米ドルと連動したステーブルコインです。
イーサリアムのブロックチェーン上で発行されている「ERC−20企画のステーブルコイン 」でイーサリアムを信用担保とする仮想通貨担保型に分類されています。
ERCー20企画とは、スマートコントラストの規格です。スマートコントラクトとは、様々な契約を自動で実行する仕組みのことをいいます。例えば、ドリンクを自動販売機で購入するときに、お金を入れて、ボタンを押すと飲み物が出てくるイメージに似ています。この「自動」で実行できるプログラムをスマートコントラクトといいます。
ダイ(DAI)は国内の仮想通貨取引所のGMOコインとビットバンクで取り扱っています。
ペッグ通貨(ステーブルコイン)を取引するときの注意点
仮想通貨に関するニュースを確認する
ビットコインは、もともと誰でも「早くて安い」送金を実現できるものとして誕生しました。
しかし、ビットコインの資産価値に早く目つけた先駆者たちが大勢押し寄せて、ビットコインの価格が爆発的に急上昇しました。
ビットコインを買っておくだけで何十倍にも上がる事実が世に知れるようになり、投機的な側面が強くなっています。
そこで、仮想通貨のニュースのチェックは必須です。
情報量も多く、更新頻度も高いのでブックマークをしておきましょう!
海外取引所では自己責任
海外取引では自己責任です。
国内は、暗号資産関係として金融庁から暗号資産と法定通貨との交換サービスを行うには、暗号資産交換業の登録が必要になります。
しかし、海外の取引所は金融庁に暗号資産交換事業者として登録されていませんので、何か不正があった場合は、ご自身で対応しなければなりません。
例えば、こんな事例が発生する可能性があります。
- 日本語によるサポートがない
- 詐欺やハッキングのリスクが高い
- 高いレバレッジによる損失が高い
- 日本円を直接入金することができない
突然取引ができなくなってしまうケースもあるので、海外取引所では気をつけて利用しましょう。
突然取引ができなくなってしまうケースがあるので、海外取引所では気をつけて利用しましょう。
突然取引ができなくなってしまうケースがあるので覚えておきましょう。
まとめ
- ペッグとは、自国の通貨と米ドルなどの特定の通貨との紐づけ。
- ペッグ通貨は「ステーブルコイン 」と呼ばれている。
- ペッグ通貨は法定通貨の相場とほぼ同じ。
- ペッグ通貨は主に海外の取引所で扱っている。
ペッグ通貨は、ビットコインが下落しても、米ドルとの紐付けされているので影響を受けにくく、暗号資産相場のリスクを抑えられる。
管理者がいるペッグ通貨ではカウンターパーティーリスクの恐れがあるので注意です。
ペッグ通貨の取引所は主に海外取引所が多い。取引をする場合は自己責任での対応になるので注意していきましょう。
今回は以上です。